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台湾の新興航空会社スターラックス航空(星宇航空、SJX/JX)が12月16日、成田空港へ就航した。同社の日本路線は15日就航の関西線に次ぐ2路線目で、台北の台湾桃園国際空港と成田を週2往復する。成田へ到着時は、空港の消防車による放水アーチで歓迎された。
スターラックスは2018年5月に、エバー航空(EVA/BR)で会長を務めた張國煒氏が設立したフルサービス航空会社(FSC)で、今年1月23日に就航。台北-マカオ、ダナン、ペナンの3路線を同時開設した。東南アジア、北東アジア路線を開設後は、2022年から北米への大洋横断路線を計画しているが、同社によると新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、スケジュールが見直しになる可能性もあるという。
日本路線も、当初は今夏に那覇へ就航予定だったが、新型コロナの影響で成田と関西両空港への就航に変更。これまでは希望する時間帯の発着枠獲得や、グランドハンドリングの委託先確保が難しかったが、他社が大幅運休する中、重視する日本市場への参入の好機として就航を決めたという。
現在の機材はエアバスA321neoが4機で、今後5機目を導入する。座席数は2クラス188席(ビジネス8席、エコノミー180席)。「自宅の心地良さ」をテーマとするビジネスクラスはフルフラットシートで、個人用モニターが15.6インチ。エコノミークラスは10.1インチで、シートピッチは31インチ(78.7センチ)となる。15日と16日の初便は、パイロット資格を持つ張会長が自ら操縦した。
成田線の運航日は水曜と土曜。運航スケジュールは、成田行きJX800便が台北を午前8時25分に出発し、午後0時30分に着く。台北行きJX801便は午後2時に成田を出発して、午後5時5分に到着する。
関西線は火曜と金曜に運航。運航スケジュールは、関西行きJX820便が台北を午前8時30分に出発し、午前11時50分に着く。台北行きJX821便は午後0時50分に関空を出発して、午後3時に到着する。
16日の成田行き初便となったJX800便(A321neo、登録記号B-58204)は、台北を午前8時9分に出発し、成田には午後0時2分に到着。折り返しの台北行き初便JX801便は、午後1時59分に成田を出発して、午後5時14分に台北へ到着した。関空では強風のため放水アーチの実施が見送られたが、成田では無事行われた。
新型コロナの影響を受け、関西と成田両路線とも初便の乗客は留学生などだった。乗客数は、15日の関西行きJX820便が9人、台北行きJX821便が7人、16日の成田行きJX800便は1人、台北行きJX801便は10人だった。日台間の貨物需要が堅調であることから、当面は貨物輸送で路線を維持する。
成田発着でスターラックス以外に台北線を設定している航空会社は、現時点で日本航空(JAL/JL、9201)とピーチ・アビエーション(APJ/MM)、チャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)、エバー航空(EVA/BR)の4社となる。成田へ海外の航空会社が新たに乗り入れるのは、3月2日就航のネパール航空(RNA/RA)以来、約9カ月ぶりとなった。
By Tadayuki YOSHIKAWA
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