JALとANA、定期便ない仙台・福島など臨時便
福島県沖を震源とする地震の影響で東北新幹線の一部運休が続く中、日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)は2月14日から臨時便の運航や、機材の大型化を実施している。臨時便は羽田-仙台間など定期便のない区間も運航しており、16日も継続が決まった。
◆JALでは、15日は定期便を運航していない羽田-仙台、花巻を含む7路線24便の臨時便を運航。定期便2路線4便を大型化した。 ボーイング737-800型機(2クラス165席)で3往復設定した仙台臨時便は、1便目の仙台行きJL4721便(737-800、登録記号JA319J)が乗客60人を乗せて羽田を午前8時に出発し、午前8時52分に到着した。羽田発2便目となったJL4723便(737-800、JA319J)は乗客156人(幼児1人含む)を乗せて午後1時6分に羽田を出発し、午後2時3分に到着した。仙台行きJL4723便が出発した時間帯の羽田は風雨が激しく、海外からの到着便でゴーアラウンド(着陸復行)する便もみられた。 また、エンブラエル190(E190)型機(2クラス95席)で2往復設定した羽田-花巻間の臨時便のうち、1便目の花巻行きJL4761便(E190、JA247J)は乗客25人を乗せて羽田を午前8時25分に出発し、午前9時29分に到着した。JALによると、午後の便は満席近い予約が入っているという。
◆ANAでは、15日は定期便を運航していない羽田-仙台、福島を含む3路線10便の臨時便を運航。定期便の羽田-秋田線(NH401/404)を大型化した。 エアバスA321型機(2クラス194席)で3往復設定した仙台臨時便は、1便目の仙台行きNH1501便(A321neo、JA142A)が乗客50人強を乗せて羽田を午前6時59分に出発し、午前7時54分に到着した。 737-800(2クラス166席)で1往復設定した福島臨時便のNH1507便(737-800、JA58AN)は、乗客10人弱を乗せて羽田を午後2時13分に出発して、午後2時58分に福島へ到着した。ANAによると、夜の仙台便はほぼ満席だという。福島行きNH1507便が出発した時間帯は、雨が弱まったものの雲は低く、離陸後はすぐに雲の中に入っていった。
◆16日以降も臨時便 JR東日本(東日本旅客鉄道、9020)によると、東北新幹線の全線運転再開までには10日前後かかる見通し。 このため、JALは16日も羽田-仙台間の臨時便を3往復、羽田-山形線の臨時便を4往復運航し、羽田-三沢線の2便(JL155/154)をE190から737-800に大型化する。また、花巻便は悪天候が見込まれるため、16日は運航しない。 ANAは、16日から20日まで臨時便の運航を決定。羽田-仙台間を1日4往復、羽田-福島間を同2往復運航し、定期便を運航している羽田-秋田線は同1往復、伊丹-仙台線は同1往復の臨時便を設定する。また、羽田-秋田線は定期便の機材を20日まで大型化する。