JAL、春秋航空日本を子会社へ LCC事業強化

日本航空(JAL/JL、9201)は、LCC(低コスト航空会社)の春秋航空日本(SJO/IJ)を連結子会社化する方針を固めた。2020年11月に公募増資などで調達した資金のうち、数十億円を出資して6月にも過半数を取得する。新型コロナ後はJALが得意とする出張需要よりも、観光需要やVFR(友人・親族訪問)の回復が早いとの見方から、LCCビジネスの強化を進めており、中国市場の取り込みを目指す。

春秋航空日本は、中国最大のLCCである春秋航空(CQH/9C)の子会社で、2014年8月1日に成田空港を拠点として就航した。今年の夏ダイヤ期間は国内線と国際線を3路線ずつ計6路線運航しており、国内線成田-札幌(新千歳)、広島、佐賀国際線成田-ハルビン、天津、南京の各線を運航しているが、国内線は週1-2往復ずつ、国際線は毎週1往復または隔週1往復と大幅に減便している。

JALは、2020年11月に公募増資で最大約1826億円を調達。このうち150億円をLCC事業に投資しており、100%出資する。

by Aviation Wire

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