【海外旅行物語】イベリア半島の古都「リスボン」古代建造物巡りの旅!

 イベリア半島の西端に位置するリスボンは、歴史と文化が交錯する古都です。私はこの魅力溢れる街を訪れ、その古代建造物を巡る旅に出かけました。リスボンの街並みには、かつての栄光と美しさが今も息づいています。
 旅の始まりは、リスボンの象徴とも言えるベレン地区から。まず向かったのは、15世紀末に建てられたベレンの塔です。この塔は、大航海時代の栄光を物語る要塞で、テージョ川の入り口を守る役割を果たしていました。塔の頂上からは、リスボンの美しいパノラマが広がり、目の前には広大な大西洋が広がっています。ここに立つと、かつての探検家たちが新たな航海に出発した気持ちが少しだけ理解できるような気がしました。
 次に訪れたのは、ジェロニモス修道院です。16世紀に建てられたこの修道院は、マヌエル様式と呼ばれるポルトガル独特の建築様式を代表する建造物です。豪華絢爛な装飾が施されたファサードと、中庭に広がる静寂は、訪れる者の心を癒します。修道院の中には、ポルトガルの偉大な詩人ルイス・デ・カモンイスや航海者ヴァスコ・ダ・ガマの墓があり、その歴史的な重みを感じることができます。
 リスボン市内に戻り、アルファマ地区を散策しました。ここはリスボン最古の地区で、細い石畳の道が迷路のように入り組んでいます。道端にはカフェや小さなショップが並び、地元の人々の生活が垣間見えます。この地区の中心には、12世紀に建てられたリスボン大聖堂がそびえ立っています。ロマネスク様式の重厚な建築は、何世紀にもわたってリスボンの象徴として存在してきました。
 午後には、リスボンの高台に位置するサン・ジョルジェ城を訪れました。この城は、リスボンを見下ろす絶好の位置にあり、かつてはムーア人の要塞として使用されていました。城壁の上を歩きながら、リスボンの全景を見渡すと、赤い屋根と青い空のコントラストが美しく、心が洗われるようです。
 夕方には、カイス・ド・ソドレのエリアに向かい、リベイラ市場を訪れました。ここでは、新鮮な海産物や地元の食材を使った料理が楽しめます。特に、美味しいシーフードを堪能しながら、地元のワインを味わうのは至福のひとときです。
 リスボンの旅の最後には、町全体を見渡せる展望台であるミラドウロ・デ・サンタ・カタリーナに足を運びました。ここから眺める夕日は、まるで絵画のように美しく、心に残る光景です。
 リスボンは、歴史と現代が共存する魅力的な街です。古代建造物を巡るこの旅は、過去と現在のリスボンを繋ぐ架け橋となり、私の心に深い感動を与えてくれました。次に訪れるときも、きっと新たな発見と驚きが待っていることでしょう!

 

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