
日本航空(JAL)は6月30日、東京/羽田〜ロサンゼルス線にエアバスA350-1000型機の投入を開始した。これにより、ボーイング777-300ERは同路線での運航を終了した。
JALはA350-1000型機を13機発注。このうち初号機から9号機までの計9機を受領済みで、東京/羽田〜ニューヨーク・ダラス・ロンドン・パリ線に投入している。ロサンゼルス線への投入開始で、A350-1000型機の就航路線は計5路線となった。このほか2月12日から3月29日までは、東京/羽田〜シンガポール線にも期間限定で投入された。

▲「10時間の空の旅、ごゆっくりお過ごしください」と挨拶するJL16便の鈴木機長
羽田空港では就航を記念した式典が開かれ、初便となるJL16便の鈴木敦機長が挨拶。ゲート前には米メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手の等身大パネルが設置され、利用客が記念写真を撮っていた。初便に投入されたのは機体に「A350-1000」のロゴが描かれた初号機(機体記号:JA01WJ)で、4クラス239席のうち、ファーストクラス3名、ビジネスクラス49名、エコノミークラス(プレミアムエコノミー含む)171名の計223名(ほか幼児2名)が利用。A350-1000型機のフライトタグや大谷選手のステッカーなどの記念品が配られた。

JL16便は午後5時8分に112番スポットを出発。滑走路に向けて走行中、777-300ER投入最終便となった6月29日ロサンゼルス発のJL15便が羽田空港に着陸し、地上で新旧両機がすれ違うシーンが見られた。

▲777-300ER投入最終便のJL15便(左)とA350-1000型機が投入されたJL16便
A350-1000型機は、国際線主力機だった777-300ERの後継となる、JALの新たな国際線フラッグシップ機。2024年1月24日に東京/羽田〜ニューヨーク線で初就航した。客室は4クラス239席仕様で、ファーストクラスは「1-1-1」配列の6席、ビジネスクラスは「1-2-1」配列の54席、プレミアムエコノミークラス「2-4-2」配列の24席、エコノミークラスは「3-3-3」配列の155席。ファーストクラスとビジネスクラスは、JALとして初めて扉付きの個室タイプとした。機内エンターテインメント(IFE)は全クラスで4K解像度モニターを導入し、Bluetoothでワイヤレスイヤホンと接続できる。












■ダイヤ
JL16 東京/羽田(17:00)〜ロサンゼルス(10:55)/6月30日
JL16 東京/羽田(17:00)〜ロサンゼルス(11:20)/7月1日〜
JL15 ロサンゼルス(13:40)〜東京/羽田(17:25+1)/6月30日
JL15 ロサンゼルス(14:15)〜東京/羽田(17:25+1)/7月1日〜




✈️ Airbus A350-1000 概要
A350-1000は、エアバスが開発した次世代長距離ワイドボディ機「A350 XWBファミリー」の中で最も大型の機体です。A350-900をベースに胴体を7メートル延長し、より多くの乗客を収容できる設計となっています。
🔧 基本スペック(技術情報)
| 項目 |
内容 |
| 全長 |
約73.78メートル |
| 全幅 |
約64.75メートル |
| 全高 |
約17.08メートル |
| 航続距離 |
約16,100km(8,700海里) |
| 最大離陸重量(MTOW) |
約316トン |
| 標準座席数 |
約350~410席(3クラス制) |
| エンジン |
ロールス・ロイス Trent XWB-97(推力97,000ポンド) |
| 初飛行 |
2016年11月24日 |
| 初就航 |
2018年2月(カタール航空) |
🌟 特徴とメリット
✅ 1. 世界最高クラスの航続距離と効率性
-
従来の大型機(例:ボーイング777-300ER)と比べて、燃費が約25%改善
-
カーボン複合素材を70%以上使用し、軽量かつ高剛性
-
長距離路線での高収益運航に適している
✅ 2. 静粛性と快適性の両立
-
従来の航空機より客室の騒音が約50%低減
-
空気は2~3分ごとに循環・清浄化され、快適な湿度と気圧(6,000ft相当)
-
窓も大型で明るく、開放感のあるキャビン設計
✅ 3. キャビンの柔軟性
-
エコノミー/プレミアムエコノミー/ビジネス/ファーストまで幅広いクラス構成に対応
-
シート配列は標準で3-3-3(エコノミー)
-
ファーストクラスや個室スイート導入にも最適(例:カタール航空、ブリティッシュ・エアウェイズなど)
🌍 主な導入航空会社と用途
| 航空会社 |
主な路線/特徴 |
| カタール航空 |
初の運航会社。欧州~北米・アジアの長距離路線に投入 |
| ブリティッシュ・エアウェイズ |
ロンドン発のアジア/米国路線に使用 |
| キャセイパシフィック航空 |
香港発の超長距離路線に多用 |
| フィンエアー |
ヘルシンキとアジア各都市を結ぶフラッグシップ |
| フランス航空(エールフランス) |
パリ~北米・アジア線に使用 |
| 全日本空輸(ANA) |
2023年より導入開始。A380の後継として期待大(2024年より長距離線投入) |
✅ まとめ:A350-1000はどんな機材?
-
A350シリーズの中でも最も大型・長距離型
-
燃費効率・快適性・静粛性に優れた次世代のフラッグシップ機
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ANAをはじめとする主要エアラインで国際線の主力機材として採用中
-
環境性能と搭乗体験の両立を重視する航空会社にとって理想的な選択肢
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